1.世の道をそむくことなし
2.身に楽しみをたくまず
3.よろずに依枯の心なし
4.身をあさく思ひ世をふかく思ふ
5.一生の間、欲心思はず
6.我事において後悔せず
7.善悪に他をねたむ心なし
8.いづれの道にも別れを悲しまず
9.自他共にうらみかこつ心なし
10.恋慕の道、思いよる心なし
11、物毎にすきこのむ事なし
12.私宅においてのぞむ心をなし
13.身ひとつに美食をこのまず
14.末々代物なる古き道具所持せず
15.わが身にいたり、物、意味することなし
16.兵具は格別、余の道具たしなまず
17.道においては死をいとはず思う
18.老身に財宝所領もちゆる心なし
19.仏神は貴し、仏神にたのまず
20.身を捨ても名利は捨てず
21.常に兵法の道をはなれず
後世に名を残した宮本武蔵の生き方は、
勝つ為に欲望を抑え、
あくまで人に勝るが、武蔵の欲望でした。
世俗的な欲望を捨てて、勝つ事だけに集中した生き方でした。
さて、貴方はこの独行道を読んで何を思いましたか？
全ての欲に勝るひとつの道を極めた宮本武蔵の生き方
に、
私達は真似できないとしても、
そんなにしても、
どうしても手に入れたい事がある人生も羨ましく
又
完全に自分を律しきった宮本武蔵の生き方を少しだけでも、自分の心に写したいと思います。
ちょいと難しいテーマでした。
宮本武蔵の五輪の書より。